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06.12.17LastUPDATE

☆ぷらっとこだまエコノミープラン

新大阪駅にて

ぷらっと、は、JR東海の直系の旅行会社、JR東海ツアーズの取り扱うパックツアーのブランド名です。「なんだなんだ、ツアーでない旅行のページでないのか?」と早合点せずにもう少し付き合ってくださいね。ぷらっとの意味は、今書きました。で、次。
ぷらっとこだま、はぷらっとツアーのうち、東海道新幹線の「こだま号」を利用するツアーの集まりです。ホテルをセットにしたビジネスプラン、とかがあります。
で、ここで取り上げる、ぷらっとこだまエコノミープランは、旅行の決まりごとの中の扱いでは、ツアーとなっていますが、

  1. ツアーと言ってもセットされているのは実質新幹線のチケットのみ
  2. 期間内は1名(ただし大人)から毎日出発
  3. 添乗員はなし

となっており、買い方も、「いついつの何時の列車」で申し込むので、事実上、ただのきっぷといっていいかと思います。制約も多いですが、メリットも大きいのでお奨めきっぷとして取り上げたいと思います。

ぷらっとこだまエコノミープラン(以下、ぷらっとこだまと表記するときにはこのエコノミープランを指します)は、列車を指定して限定された区間で発売されます。

東京・品川・新横浜、静岡・浜松、名古屋、京都・新大阪の各駅間(”・”で組んだ駅間の発売はありません)でこだま号の指定席を利用します。利用できるこだま号は、原則として指定席の連結されている、東京〜名古屋・新大阪間運転の列車です。静岡・浜松発着で利用できる便が限定されていたのがちょっと難点だったのが20004年4月から全列車で静岡と浜松から利用できるようになりましたので東海地方、たとえば2004年の夏に開かれる浜名湖花博への利用もできますね。また、ちょっと在来線分を足して金谷から大井川鉄道のアクセスに使うのも大きく便利になりました。

こだまって遅いやん、という人もいるでしょう。東京・新大阪間を利用すると4時間ちょっとかかりますよね。そりゃあ、のぞみ号の2時間30分に比べれば遅いかもしれません。

でも、500キロを越える距離をたった4時間で移動できるんですよ。新幹線開業前は在来線の特急に乗って6時間かかった距離を、です。今でも普通電車を乗り継げば8時間はかかります。急いでなければ十分だと思いませんか?せっかくの旅行です。往復の行程だってのんびりするほうがイイと思います。
新大阪・名古屋間だったら差はもっと縮まります。こだま号だったら1時間10分。ひかり号で1時間〜1時間10分、のぞみに乗ったところで58分。差はないといっていいんじゃないですか?

でもさあ、ひかりもこだまも値段は同じじゃん。そう言う人もいるでしょう。2003年秋の品川駅開業時のダイヤ改正のときにのぞみ号に自由席が設置されると同時にその特急料金はひかり号(ってことはこだま号とも)と同料金となり、利用しやすくなった印象があります。がしかしJR東海が謳うのぞみ大増発の影にはそれまでのメインストリームひかり号の大減便がありました。指定席は実質値上げに近い状態となってしまいました。その最大の特徴であるぷらっとこだまの価格設定がさらに魅力的に見えてきました。後述する制限もありますがそれを補うだけの価格的魅力があると断言します。

東京・新大阪間の価格(単位:円)

のぞみ(通常期) 14050
ひかり(指定席・通常期) 13750
のぞみ・ひかり(自由席) 13240
新幹線指定席回数券
(金券ショップ価格)※1
13250
ひかり早得きっぷ(指定席用) 12000
ぷらっとこだま(通常期) 10000
ぷらっとこだま(多客期)※2 11500
ぷらっとこだま
グリーン車プラン(通常期)
11500

※1一般的な価格です。時期や販売店によっても変動します。また、お盆やGW、年末年始などの繁忙期は使用出来ません。
   のぞみ号にも追加料金なしで乗車できます。
※2ぷらっとこだまの多客期と一般的な特急券の繁忙期の時期は異なります。

どうです。ひかり号の指定席と比べて、実に4000円近くの開きがあるのです。これだけ違えばコーヒー1杯分というレベルの節約ではないですよね。時間がかかる、といっても、たかだか1時間ではないですか。4000円あればホテルを1ランクグレードアップするとかいろいろ思いつきそうですよね。のぞみの指定席とこだまのグリーン車がほぼ同額。グリーン車で優雅にくつろぐのも大ありという気がしませんか?
さらにさらに!2006年3月から東京〜名古屋/京都/新大阪間のグリーン車プランが値下げされています。なんと普通車の代金に1000円か1500円をプラスするだけでグリーン車に乗れるのです。これをお得と言わずしてなんでしょう。

参考までに2003年秋までの価格表も残しておきます。

のぞみ(通常期) 14050
ひかり(指定席・通常期) 13750
ひかり(自由席) 13220
新幹線自由席回数券
(金券ショップ価格)
※3
11400
ぷらっとこだま(通常期) 9900
ぷらっとこだま(多客期)※4 11400

※3一般的な価格です。時期や販売店によっても変動します。また、お盆やGW、年末年始などの繁忙期は使用出来ません。のぞみ号には乗車できません。
※4ぷらっとこだまの多客期と一般的な特急券の繁忙期の時期は異なります。

二つの表をざっと見比べると……ぷらっとこだまの料金が100円値上げされています。これは2003年秋の値上げではないのですが駅長の更新の遅さが問題であっていつ値上げされたかは失念しています。
が、問題はそちらではなく、恥をしのんで古い価格比較表を残したのは、回数券事情、転じて金券ショップ事情の変化が極めて大きいからです。
2003年秋までは東京新大阪間を例に取るとのぞみ指定席特急回数券、新幹線ビジネスきっぷ(ひかり・こだま用。のぞみには追加料金で変更可)、新幹線自由席回数券(指定席への変更不可)と、普通車用だけで3種類の回数券がありました。一番安いのが自由席回数券で11400円前後。ビジネスきっぷは12000円前後でチケットショップにてばら売りされていました。のぞみ指定席特急回数券はよく覚えていませんが(こらこら)13500円前後ではなかったかなと思います。
それが、2003年秋のぞみ大増発の改正に合わせて大幅な改変が行われました。のぞみ指定席回数券とビジネスきっぷ+のぞみ利用券の統合が行われ、自由席回数券の東京・新大阪間分は発売を終了しました。結果、金券ショップで扱われる普通車用の回数券は指定席用のみとなり、その価格は13250円前後とのぞみに乗車できるメリットを得た代わりに大きく跳ね上がり、うま味が大きく減少しました。ぷらっとこだまと「競合」関係にあった+1500円で自由席にはなるけどどの列車に乗ってもいいし1時間早く着く、自由席特急回数券はなくなってしまいました。
新登場したひかり早得きっぷにも触れておきます。価格が12000円と以前の金券ショップでの指定席用回数券の価格帯にほぼ合わせてあります。これは金券ショップの商品ではなく、JRが発売する価格です。1ヶ月前から1週間前までの限定発売となります。ただ、上で書いたようにひかりの本数が大幅削減されてしまっており、また、のぞみを補完する運転形態に変わってきているのでむしろ速度は遅くなっており、1週前にはチケットを入手しておく必要があるなど手軽さとしての位置づけとしてぷらっとこだまとあまり変わらないところにあるような気がしてなりません。
むしろぷらっとこだまの価格的魅力はさらに大きくなったともいえます。

ぷらっとこだまにはまだ秘密があります。この料金の中に1ドリンクチケットが含まれているのです。飲み物に、車内販売や、カフェテリア、新幹線ホーム内のキヨスクで使えます。缶コーヒーで300円だと、まあ、いいかなというレベルですが、缶ビールでもOKなのです。また、ホームのキヨスクでは扱いやすいペットボトルのお茶とも引き換えられるようになりました。
ゆったりと指定席に揺られてのんびりと東海道を西へ東へ旅行するのもおつですよ。

……人様にお勧めするまでもなく駅長もぷらっとこだまをお気に入りです。実際に使った旅日記を作成しました。
ステーション日誌が元になっていますが、もしかしたらぷらっとこだまの旅の参考になるかもしれませんのでどうぞご笑覧ください。

2006.12.30 こだま534号の旅

〜こだま号の魅力〜

現在のこだま号主力車両300系。最高時速は270キロ。新大阪にて。

こだま号は確かに遅いですが、それは果たして欠点でしょうか?せちがらい世の中、忙しく移動することばかりが多くなってしまいました。そんななか、旅行くらいはのんびりと、と思うのは自然なことでしょう。でも、東海道を行こうと思えば、在来線の特急列車は昼間は皆無です。各駅停車の旅も悪くはないですが、東京から大阪まで行けば8時間では済みません。1日がかりです。
こだま号ならどうでしょう。ほとんどの駅で「ひかり」に「のぞみ」をやり過ごしてその合間を窮屈そうに走りますが、それでもたったの4時間で着いちゃいます。駅での待ち時間はホームにちょっとだけ出て、体操でもしてみましょうよ。車内販売では手に入らない駅弁だってゲットできるかもしれませんよ?
車内の雰囲気は同じ新幹線車両なのにどことなしにのんびりしています。天気のよい日に、浜名湖、富士山を眺めながら車内でくつろぐのはとてもいい気分です。
それに加えて安い、なら言うことはないですよね。

☆購入方法
JR東海の駅構内に多くある、JR東海ツアーズか、(たぶん)全国のJTB各支店、JTBトラベランド各店で購入できます。
JR東海ツアーズは、JR東海エリア以外では、東京駅コンコースと、新大阪駅2Fにあります。
「ぷらっとこだまエコノミープラン」とつたえて、乗車日と乗車列車を指定して、禁煙か喫煙の区別を伝えたらOKです。普通のきっぷの買い方と一緒ですよね。もちろん満席では購入できません。
以前は発車時間に余裕があれば当日購入が可能だったのですが、2004年4月から、前日までにクーポンを受け取っておく決まりになりました。当日発売はできなくなりますのでご注意を。
また、JR東海ツアーズでは、Webページ上からの通信販売も行っています。窓口での受け取りと、郵送の手段が選べます。詳しくは下のリンクをどうぞ。

JR東海ツアーズ(株)

☆ぷらっとこだまエコノミープラン/ぷらっとこだまグリーン車プランの料金一覧 
 (単位:円 ※上段黒字が通常期の、下段
赤字が繁忙期の価格です)

↓こちらが普通車利用のぷらっとこだまエコノミープラン↓

駅名 東京
品川
新横浜 静 岡 浜 松 名古屋 京 都 新大阪
東 京
品 川
4500
5300
6300
7400
7900
9000
9800
11100
10000
11500
新横浜 4400
5100
6100
7100
7700
8700
9600
10700
9900
11100
静 岡 6400
6600
5700
5900
4500
5300
7400
8600
7900
9000
浜 松 8300
8500
7900
8100
3500
4300
6300
7400
6800
7900
名古屋 8900
10000
8700
9700
6400
6600
5000
5200
4100
4900
4200
5000
京都 11300
12600
11100
12200
10200
10400
8300
8500
5700
5900
新大阪 11500
13000
11400
12600
10800
11000
8900
9100
6400
6600

↑こちらがグリーン車利用のぷらっとこだまグリーン車プラン↑

★使用上の注意
通常の乗車券や金券ショップで入手した回数券類が「**市内」発着となっているのに対し、ぷらっとの乗車券は、東京なら東京、名古屋なら名古屋、大阪なら新大阪の各駅でしか乗り降りできません。単純に価格を比較する場合は、新幹線乗車駅までの運賃も考慮しておく必要があります。
通常の指定券が、乗り遅れ時にも、後続列車の自由席に乗車できるという救済条項があるのに対し、ぷらっとこだまにはそういった条項は適用されません。また、変更も出来ません。払い戻しにはツアーとしての手数料(下記参照)がかかります。
まあ、制限が多い代わりの安さ、ハイリスクハイリターンと考えるとわかりやすいかと。東京と新大阪間の料金は学割(懐かしい響き)よりも安くなるんですから……。
また、2004年4月1日から当日の購入ができなくなりました。前日までに予約を済ませておく必要があります。

以上の注意点を踏まえれば問題ありません。激安新幹線の旅がいっちょ上がりです。どーです?こだま号でのんびりと東海道の旅に出かけてみませんか?

★資料:ぷらっとこだまの取り消し手数料

取り消し日

旅行開始日の
11日以前

10〜8日以前

7〜2日前

前日

当日の
出発前

出発後
あるいは
無連絡不参加

取り消し
手数料

無料

代金の20%

30%

40%

50%

100%

通常のきっぷとは取り消しにかかる費用が異なるので注意が必要です。

#この項終わり

☆ご質問がありましたら、伝言板へどうぞ。メールでのご指摘も歓迎です。


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