直通特急 嵐山 ゆき

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2013.03.17 Upload

直通特急 嵐山 ゆき


Photo:崇禅寺 2010/05/03 神戸線から一路嵐山へ。直通特急7000系。

2010年、阪急電車に新しい列車種別が誕生しました。
直通特急です。

阪急京都線以外からの各路線から行楽地嵐山を目指します。

直通特急の成り立ち

運行日とか停車駅とか

車輌

乗車記

2011.5.8


直通特急の成り立ち

2008年の秋、突然平日に西宮北口発嵐山行の臨時列車の運転が発表されました。現在運転されている直通特急の源流はこの臨時列車にあります。当初は列車種別は臨時、行先方向幕は白幕で貫通扉にヘッドマークというか懐かしの行先方向板を掲げての運転でした。また、誤乗防止のために車内外には専用のステッカーや停車駅案内を用意する念の入れようでした。


Photo:嵐山 2008/11/19

 
Photo:嵐山 2008/11/19

この時点では十三駅9号線と呼ばれる折り返し設備が付近の道路工事の影響で使えなかったため、神戸線から中津を出たところで宝塚線にわたる立派な渡り線設備が設けられていました。
嵐山行電車は中津を出るとこの渡り線経由で宝塚線に入り、梅田駅6号線に入ります。客扱いは行わず今度は宝塚線線路を走り淀川を渡り、十三手前で京都線に渡っていました。


Photo:車内から 2008/11/19

2009年の春、高速神戸と川西能勢口と豊中の各駅を始発として同様の列車が運転されました。いつの間にか嵐山の方向幕が追加されています。西宮北口発の時と同様、車内外は専用のステッカーなどが準備されました。


Photo:蛍池〜豊中 2009/04/17 川西能勢口からの臨時嵐山行

 
Photo:豊中 2009/04/17 豊中始発 臨時嵐山行

車輌はすべて7017F6連が専用で使用されました。

これを最後に宝塚線からの嵐山直通は運転されていません。
また、この後、十三駅9号線が復活し、中津の渡り線が使用停止になっています。その後2010年中に撤去されてしまいました。以降、神戸線から京都線への直通列車は十三駅で折り返しています。

2009年秋から、それまでは平日の運転だったのが土日祝日の運転になりました。8連がメインの神戸線に6連を走らせて混乱がないかなどを計っていたのではないかと言われています。また、宝塚線経由での直通がなくなったのは通常の運用において6連という編成を持たないことがメンテナンス上ネックになっているのではないかとも思います。6連の停止位置とか作らなければいけない場合もあるでしょうから。

このあと、7014×6を含む編成が宝塚線から神戸線へ移籍しました。

そして2010年の春、予告なしに直通特急が誕生しました。高速神戸始発と宝塚始発今津線経由です。
この列車は今後も走ると明言され、秋、そして2011年の春にも1日1往復ずつ、宝塚と高速神戸から嵐山を結びました。
また、同時に梅田発嵐山行、河原町発嵐山行の快速特急が新設されました。


Photo:神崎川 2011/05/08 7023Fも直通特急運用に就きます。


Photo:崇禅寺 2010/05/03 快速特急には8300系が。

さらに、2011年5月14日の京都線ダイヤ改正(土日祝日ダイヤのみ)に伴い、大阪市地下鉄堺筋線天下茶屋から嵐山への直通特急の運転も発表され、運転が開始されました。このとき京とれいんがデビューしています。
また、このときから直通特急と快速特急にはヘッドマークがつくようになりました。


Photo:水無瀬 2011/05/15 運転開始の2列車のみ特別に大阪市交66系が使用されました。


Photo:柴島〜淡路 2011/11/27 天下茶屋始発嵐山行直通特急“ほづ”。


Photo:桂 2011/05/15 “あたご” のヘッドマークをつけた直通特急7000系。

運行日とか停車駅とか

京とれいんと異なり、臨時特急であるため、行楽時のみの運転です。
今までの実績からいえば桜の時期である4月〜GW明けまでと、紅葉の時期である11月あたりの運転実績が多いようです。
また、基本的に土休日ダイヤでの運転ですが、高速神戸発着の電車のみ、平日ダイヤでも走ることがあります。

停車駅は以下の通りです。

☆高速神戸発着

高速神戸-花隈-三宮-六甲-岡本-夙川-西宮北口-塚口-十三-淡路-桂-上桂-松尾-嵐山

☆宝塚発着

宝塚-宝塚南口-逆瀬川-小林-仁川-甲東園-門戸厄神-西宮北口-塚口-十三-淡路-桂-上桂-松尾-嵐山

☆天下茶屋発着

天下茶屋-日本橋-天神橋筋六丁目-淡路-淡路-桂-上桂-松尾-嵐山

☆梅田発着 (快速特急)

梅田-十三-淡路-桂-上桂-松尾-嵐山

☆河原町発着 (快速特急)

河原町-烏丸-桂-上桂-松尾-嵐山

こうしてみると、十三までの停車駅は高速神戸発着は快速急行と、宝塚発着は準急と共通であることが判ります。十三以東は快速特急と共通です。
また、当たり前のことですが嵐山直通の快速特急と、京とれいんでは京都線内の停車駅はそろえられています。

また、嵐山到着後に河原町行きの快速特急になる電車もあるようで、7000系が河原町で見られるようになりました。
また、運用の前後は嵐山線内の普通として運転される姿も見られます。

車輌

嵐山駅のホーム有効長の関係で6連が最大となるため、神戸線から直通する編成は7014F、7017F、7023Fの3編成の限定となります。
これらの編成は普段は8000系を2両梅田方に連結して8連で運転されていますが、行楽時が近づくと8000系を切り離して今津線に入り、直通特急運用に備えることが多いようです。

京都線の快速特急、直通特急運用は8連の7300系、8300系のうち2+6連になっている編成ならどれでもOKです。

乗車記

2011.5.8

初夏の陽気の中、直通特急を神崎川で撮影しました。
7023Fでした(上の写真です)。
塚口へ普通に乗って移動します。

目的は直通特急の乗車です。以前直通特急の前身となる臨時列車には乗ったことがありますが、十三駅9号線復活以降は乗ったことがないんですよね。
それ以前に十三駅9号線を使う団体列車とかもことごとく抽選に外れていた駅長なので、今回が初体験となります。

梅田へ行かないことが案内されます。

乗車するのは高速神戸始発です。今日は7017Fでした。

 慌ててシャッターを切ったらぶれました。

意外にも空席ありで到着しました。高速神戸始発で三宮も西宮北口も通るのに意外です。

最後尾に陣取るも余裕たっぷりです。
定期特急の続行ということもあり十三までは快走してくれました。

十三着。ここで最後尾には十三から先の運転士氏がもう乗り込む。9号線で折り返しとなるため車内を運転士氏が移動しないための合理的な措置ですね。

入れ替え信号機が黄色を示し、9号線にゆるゆると進入し停止。本線が空くのを待ちます。

9号線からの風景。

やがて、入換信号機が注意現示。入線時と同じくゆるゆると今度は宝塚線の上下線を横断して5号線へと進入した。ここで結構な乗車がありました。宝塚線からの乗換が結構あるものと思います。

 十三からのスタフ。

十三を出発すると速度を上げました。こちらも特急の続行運転となるからか意外に飛ばしてくれます。

そして淡路に停車。千里線からの利用も当然想定しているからでしょう。

驚いたことにここで回りの乗客のかなりの数が下車してしまいました。運転士氏の直後の座席にはこの列車の運転経路に興味津々的な夫婦っぽい二人連れが座っていたのだけどこれも降りてしまい、空席になってしまいました。考えられるとすれば今日は正雀でレールウェイフェスティバルが催されているのでそちらへの移動だったのでしょうか。普段はどうなのかが気になります。

淡路を出ると速度が上がりません。特急の続行なのに、と思っていたら千里線からの普通が頭を押さえていたようで正雀場内から速度が上がりました。定期特急は相川で普通を退避させているはずだから、短時間の間に相川と正雀の間が混雑したと言うことなのでしょう。

正雀から先は少し速度が上がったのですが、茨木市を過ぎて総持寺の手前でまたもや速度が落ちました。富田に高槻市行普通が退避していたから原因はこれでしょう。

全盛期の特急を思わせる速度で高槻市を通過します。このまま飛ばしてくれるかな、と思ったら、上牧の手前で減速してしまいました。

大山崎手前から速度が回復してJR東海道本線との併走区間にはいります。ちょうど特急はるかと併走となりました。併走区間が終わるや否やまたも減速。長岡天神で準急が待ち構えていました。

桂に到着します。ホーム向かいのC号線に停車の臨時の快速特急に乗り換えれば河原町方面へ向かうのも便利です。快速特急が停車しない駅へは地下道を通ることになるがまあこれは仕方ないところでしょうかね。
車庫の方を眺めると1時間ほど前に嵐山行の快速特急として走った京とれいん6454Fはもうパンタを下ろして昼寝中でした。(注・京とれいんが定期快速特急になる前の乗車記です)

上桂で7023Fの桂行普通と交換しました。宝塚始発の直通特急の折り返しとなる電車です。

車内から。

松尾では8300系の桂行普通と交換。河原町からの快速特急からの折り返しです。

1143嵐山に到着しました。
電車は折り返し桂まで普通として運用して車庫に入るようです。

阪急電鉄が打った新しい一手、嵐山直通。
嵐山以外にもいろいろ試して欲しいなと思います。


更新履歴
2013.03.17 ページ公開。


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